団委員長 上岡泰晴
今年の夏は新型コロナがまだ終息せず、キャンプが中止になりました。でも、9月の連休に各隊揃って芦ヶ久保キャンプ場でキャンプが出来ました。あいにくの台風接近でしたが、雨の降らない日もあり、スカウト達は充実したキャンプを楽しんだと思います。2年以上もキャンプが出来なかったことも有り、雨の中のキャンプがかえって楽しい思い出に残るものになったのではないでしょうか。
このキャンプの夜に、屋根の下でキャンプファイヤーをしました。小さなライトを点けて趣のある楽しい企画でした。終わりに私が「興味を持つこと」について話をしました。興味を持つことは何事に付けても行動の始まりです。面白く感じること、楽しく感じること、すごいと思うこと、尊敬すること、敬愛すること、綺麗と思うこと、好きだと思うこと、これら全てがある意味で興味の根源です。そして興味を持つから人間は何かを始めるのだと思います。我が人生を自分で生きるために、自分の人生に興味を持つことが大事でしょう。
興味を持つと言うことは、実を言うとある程度の知識や経験が無いとできません。スカウト達にいろいろと経験させ、教えて学ばせることが重要です。そして何かに興味を持たせるようにすれば、自然と行動を起こします。さらに経験を積むことになります。そのようにして彼等の人生が豊になってゆくのではないでしょうか。豊かな人生は、その人の人格も豊になり、自分を律し、他人に寛容になり、楽しく過ごせるような世の中を生み出します。
Boys Be Ambitious はアメリカ人教師クラークが昔日本に来て若者達に伝えた言葉です。日本には昔から同様の言葉として「こころざしを持て」が有ります。Ambitious:「こころざし」は大きすぎることは有りません。「大志」です。若いうちは経験が少ないため、途方もない考えもできます。そのようなうちにこころざしを持つことが必要と思います。このこころざしも、全て興味を持つことがなければ生まれてこないでしょう。現代社会に於いては、大志を持つことが難しくなってきたような気がします。あまりにも情報が多く、何もしなくても何でも分かってしまうように思えるからです。しかしながら何も分かっていないのが本当のことと思います。自分で努力して分かったことではないので、身についていないのでしょう。
やはり、努力して勉強することが必要なのでしょう。何をして良いか分からないのは、勉強不足です。自然を見て、社会を見て、人を見て、本を読んで、どれも自分から積極的な意思を持って行動しなければなりません。そのためにも興味を持たなければ、つまらないし、続きません。興味を持ってこころざしを持って行動することが肝要です。
スカウト達にも分かるように伝えていきたいと思います。
令和4年10月23日