あれがしたい、これがしたい、こうなりたい


 

ーーー志と学ぶことーーー      団委員長 上岡泰晴

 

 スカウトの自主的活動を促すために、隊指導者は大変な苦労と忍耐を持って考え、行動しています。本来人間にとって、自分で行動を起こすことは自然のことでした。それが生きることに繋がっていたのです。全ての動物と同じです。しかし、それは生物として生きることに重要であって、自ら行動を起こさなければ生きていけなかったのです。人間にはただ食べて生きるだけではない、精神、心が生きています。希望や幸福、やりがいを求めること。動物とは違うところです。この心が生きていくため、精神を向上させるため、知性を高めるためには志を持つことが大事でしょう。それが人生を豊にすることだと思います。何でも手に入る現在、人間は何もしなくても生きていけます。特に子供は親が面倒を見てくれます。でもそれはずっと続くわけではありません。動物もかわいい子供のうちは親が面倒を見ます。それでも動物は子供のうちから自分で生きる道を教えています。人間はどうでしょう。最近では、大学を出るまで親の世話になっているのが普通です。その間、自分で生きる術を得ているでしょうか。自分で行動を起こすことができるでしょうか。ただ生きるだけではなく、精神を向上させ知性を高めるために志を持つようにスカウトを育てたいと思います。

 若者たちが何をして生きていくか、自分で考えるのは大変です。昔は、親の言うことを聞いて生きていく術を獲得しました。家の仕事を継ぐ、親の知り合いの会社に行く、場合によっては、奉公に出される、徴兵される、自分で考えるまでも無く人生の行く道が決まりました。それでも殆どの人は幸福をつかんだと思います。現在でも、オリンピック選手の中には、半ば親に強制されて、スケート、卓球、水泳、などを小さい頃から始めて泣く泣く続けた結果、オリンピック選手になり、メダルを取って言うことは、「続けていて良かった」です。自分で人生の方向を決めなくても、満足のいく人生を送っていたと思います。

 自分で何をして良いか解らない、どんな職業が良いか決められない、若者が悩んでます。そんなときに、「自分の人生だから、自分で決めなさい。」と言うのは無責任です。何も分からない者に、何が決められますか。是非、教えてください、意見を言ってください。今までの経験と、あなたの人生を話してください。場合によっては、こうしなさいと言えることが大事です。そう言えるには、大きな責任を感じなければ行けません。相手に対して、責任を持つ必要があります。そして何かを判断するには、学ばなくてはいけないことを教えてください。情報が無くては判断のしようがありません。

 「少年よ大志を抱け」。今、大志と言う言葉を知っている若者は少ないと思います。何かを成し遂げようとする意思です。これが志です。志があれば、何かをすると言う意思が起こります。志は、勉強することによって生まれると思います。情報を得ることです。多くの人の人生を知る、ひとの考を知るには本を読むこと、特に良い小説を読むことは他人の人生を知ることになると思います。

 

「あれがしたい、これがしたい、こうなりたい」と言うスカウトが大勢居ると良いですね。